昨年2017年度大会を大幅に上回る4,318名のプレエントリーがあったキャリア甲子園2018。
2019年3月17日の決勝大会を以て大会は終了。応募状況や準決勝大会、決勝大会を中心に振り返っていきます。

プレエントリー、審査状況

2014年にスタートしたキャリア甲子園ですが、年々その応募人数は増加しています。
理由は主に二つ。
まずは過去のファイナリスト達のその後の活躍が目覚ましく、彼彼女たちの活躍を見て挑戦する意欲的な高校生が増えていること。
そして二つ目は、PBLなどの課題探求型授業を始める高校が増加し、優秀な高校生が挑戦するキャリア甲子園に他流試合として臨む高校が増えていること。

また高校生のプレゼンテーションのクオリティの高さもキャリア甲子園の特徴の一つですが、年々高まる熱気に企業の注目度も増しており、最大枠である8社のテーマ出題協賛をいただきました。
またテーマを出題するわけではなく、キャリア甲子園に挑戦する高校生全体を応援する企業様も増加。

こうして、過去最大規模で開催された国内最高峰高校生ビジネスコンテスト「キャリア甲子園2018」がスタートしました。

この中で企画書を提出することができたチームが903チーム。企画書までたどり着けなかった高校生も多くいたことになります。
なお、書類審査結果とその次のステップであるプレゼン動画審査については下記リンク先をご参照ください。

書類審査結果
プレゼン動画審査結果

準決勝大会

2019年2月17日(日)に東京新宿のミライナタワーにて、キャリア甲子園2018の準決勝大会が開催されました。
それまでは参加高校生は全てWebで作品を提出しWebで結果を確認するだけでしたが、準決勝大会ではここまで勝ち抜いてきたライバル達と初めて同じ空間でプレゼンを披露し合うことになります。
また今年からの新たな試みとして、決勝大会のプレゼンテーションの順番をくじ引きで決定。過去2大会は企業名の五十音順で決勝戦のプレゼンテーションを行っていましたが、「不公平感もあるのでは?」ということで2018年度大会から試験的に導入いたしました。
オープニングで企業担当者がくじを引き、決勝大会での順番が決まっていきます。
その結果、決勝大会のプレゼンテーションの順番はキヤノンマーケティングジャパン、バイエル、東京電力、JAL、資生堂、ZOZOテクノロジーズ、CCCマーケティング、自民党の順番となりました。
緊張感と高揚感が充満する準決勝大会は半日をかけて行われ、その結果各企業が選んだ企業代表チームが選出されました。
終了後は全員で懇親会。涙を飲んだチームも企業からフィードバックを受けたり、ライバルチームと交流したりとそれぞれの時間を満喫したようです。

 

キャリア甲子園2018決勝大会

2019年3月17日(日)に開催されたキャリア甲子園2018決勝大会。会場は聖地六本木ニコファーレ。ニコニコ生放送の公式番組として生中継されました。司会は昨年に引き続き辻よしなり氏、田原彩香氏に務めていただきました。
また開会宣言として、2017年度大会総合優勝の豊島岡女子学園「Girling」が登場。1年前に自らが栄光を掴んだ舞台で、高らかに決勝大会の開幕を宣言してくれました。

キャリア甲子園2018決勝大会の審査員は内閣官房日本経済再生総合事務局の庄崎様、ビジネス・ブレークスルー大学副学長の宇田様、JTBの檜垣様、大塚製薬の岩﨑様、弊社マイナビ三谷の5名。
毎回のプレゼンが終わるごとに厳しい質問が飛び交います。プレゼンの中身はしっかり準備と練習をしておけばパフォーマンスを上げていくことは可能ですが、予想ができない質疑応答は思考の深さが問われる真剣勝負の場。
特に審査項目である「使命感」はどれだけ当事者意識を持って臨んでいるかが試される項目。審査員の質疑にしっかり対応できるかもポイントになってきます。
また審査員だけでなく、ニコ生視聴者による視聴者票も重要なポイント。何千人もの視聴者が各プレゼンテーターに5点満点でジャッジを下します。中には1点という厳しい評価となるチームもありましたが、生放送ならではの緊張感もキャリア甲子園決勝大会の面白さの一つです。

キヤノンマーケティングジャパン代表:MARCH(韮山高等学校)

トップバッターは韮山高等学校のMARCH。「10年後の高校生」を対象にした写真を使った新サービスが出題テーマでした。MARCHが提案したのは写真を使ったコミュニケーションが創発される高校生のための新しいスペース。写真を媒介に、コミュニケーションのあり方を提案してくれました。

バイエル代表:EVEREST(聖光学院高等学校)

例年、多くのチームが途中で涙を飲んできた聖光学院から初の決勝進出となったバイエル代表EVEREST。理系人材を増やすためのバイエルのCSRプログラム施策として、多くの中高生のアンケート調査を基に、理系離れを解消するプランを提案しました。

東京電力代表:スピカ(真和高等学校)

初の熊本からの決勝進出となった東京電力代表スピカ。「10年後の電気自動車を使ったサービス」として医療施設を備える電気自動車を提案。自らも熊本震災で被災した経験を持つ彼女たちならではの提案は、まさに大会テーマである「MY REVOLUTION」を体現していました。

JAL代表:ナイストゥミートゥー(駒場東邦高等学校)

キャリア甲子園激戦区であるJAL代表は男子三人組のナイストゥミートゥー。「クリーンミート」と言う最先端の食品を使い、JALの事業内容とシナジーを生む社会課題の解決法を提案しました。

資生堂代表:FLASH(江戸川学園取手高等学校)

茨城県から勝ち上がってきたFLASH。学校内で行われた学内予選で1位となり、そのまま決勝に勝ち上がりました。唯一の二人組が提案したのは「貼る」日焼け止めシート。シオカラトンボのオスの成熟過程で分泌される成分が紫外線を遮断するという最新の研究に注目したようです。

ZOZOテクノロジーズ代表:LUNCH PACKS(海陽中等教育学校)

2年前に伝説的なプレゼンを披露した海陽学園「米ット。」の意思を継いだLUNCH PACKSがZOZOテクノロジーズの代表。「10年後の高校生」を定義づけるために、現在の高校生と10年前に高校生だった人たち両方に調査を行い、世代を超えて共通した普遍的なファッションの悩みを解決するプランを提案しました。

CCCマーケティング代表:インビジリスツ(智辯学園奈良カレッジ高等部)

奈良県から勝ち上がったインビジリスツ。実は彼女たちは去年準決勝で涙を飲んだ経験を持ちます。同じメンバー、同じチーム名でリベンジに挑み、見事決勝進出。「現代人には教養が必要だ」と言うメッセージとともにデータを活用した新たなサービスを提案してくれました。

自民党代表:B.A.K.A.(専修大学附属高等学校)

そしてキャリア甲子園2018ラストを飾ったのは専修大学附属高等学校の「B.A.K.A.」。明るく元気な四人組男子ですが、提案されたプランは「斬新でありつつも今すぐに実現できて効果が出そうな企画」と自民党も絶賛。堂々かつ軽快なプレゼンで、キャリア甲子園2018ラストバッターとしての大役を果たしてくれました。

そして全プレゼン終了後、審査員によるジャッジの結果、審査員特別賞としてバイエル代表EVEREST、そして総合優勝はZOZOテクノロジーズ代表、LUNCH PACKSが勝ち取りました。またニコ生視聴者に最も支持を集めたのはJAL代表のナイストゥミートゥーでした。

生放送終了後は懇親会を開催。共に戦ってきたチームメイトや協賛企業、そしてライバル達と親睦を深められたようです。

総評

冒頭でもご紹介した通り、キャリア甲子園2018は過去最大規模の大会となりました(なお、テーマ出題は8社が最大なので次年度以降増えることはありません)。
全国的に課題探求型の取り組みが増えてくる中、答えのない問いを考え仲間と議論しながらアウトプットする経験を持つ高校生たちが増えているということだと思います。

数だけではありません。全体的にレベルアップが著しいと今年も感じました。実は同じことを去年も感じたのですが、今年は更に強く感じました。
書類審査時に我々事務局審査員団を悩ませ、またプレゼン動画、準決勝ではテーマ出題企業を悩ませました。
特に準決勝大会は勝者と敗者のコントラストが激しく、我々運営サイドも胸を痛めながら運営しているのですが、準決勝まで勝ち上がったチームに大きな差がつくことはあまりありません。
あるテーマ出題企業は準決勝大会の時に「年々選ぶのが難しくなっている。本当にどうしていいのかわからない」と困り果てていました。

準決勝で涙を飲んだ皆さんは「ダメだから落ちた」訳ではなく「勝つ理由があったチームが勝った」と解釈して欲しいと思います。

人がジャッジする以上、絶対的な正解はありません。その中で「このチームに自分たちの代表を賭けよう」と思わせる事ができたチームが決勝戦に進んだのです(勿論、企業からすると苦渋の決断なのですが)。

そうして勝ち抜いてきたファイナリスト達。例年、決勝まで勝ち残るのは東京の有名進学校ばかりだったのが、今年はファイナリスト8チーム中5チームが関東圏外の高校出身ということが今年の決勝大会の特徴でした。
それだけ、キャリア甲子園や課題探求の波が広がっているのでしょう。これまでは一部のアンテナ感度の高い高校生しかしてこなかった行為を、日本全国の高校生が行うようになってきた、ということです。

そしてまたもう一つの特徴。それは過去の大会との繋がりが結果となって生まれている、という事です。韮山高校のMARCHと智辯学園奈良カレッジのインビジリスツのメンバーは昨年度大会にも出場し途中敗退。今回はリベンジ戦でした。
また海陽学園のLUNCH PACKSは2年前に優勝した先輩達の活躍を見ていて、「王座奪還!」を合言葉に決勝まで勝ち上がり、見事有言実行を果たしました。

キャリア甲子園という舞台が高校生達の挑戦の舞台として認知され、目指すべきステージになっているということだと思います。主催者としては本当に光栄に思います。

*余談ですが、キャリア甲子園の大学版「キャリアインカレ」では2018年度大会でキャリア甲子園出身組の活躍が目立ちました。中にはキャリア甲子園の時と全く同じチームメイトで挑戦してくれたチームも複数いました。

過去のあるファイナリストが「大学受験をする高校生は偏差値という数字の尺度や過去の傾向対策と言う考え方をついついしてしまいがち。でもキャリア甲子園はそういうものが一切通じない。それが高校生にとって試練だと思う」という発言をしていました。
また別のファイナリストは「気軽に参加できる高校生向けイベントは沢山あるけど、キャリア甲子園は本当に辛い。私も二度とやりたくない。でも、そんな大会は他にはないからどうかこれからも高校生にとって高い壁であり続けて欲しい」と発言していました。

インターネットで容易に情報が取れる時代を生きる我々は、誰かが見聞きし体験した情報に囲まれて生きています。

もっと簡単に、もっと便利にー。

それはそれで素晴らしいことなのでしょう。でもだからこそ、自分の目で見て自分で考えて何かを生み出していく事の重要性も増していると考えます。
キャリア甲子園のテーマ「MY REVOLUTION!」には「MY」が入っています。

どこかの誰かが言ったことではなく、あなたが何を感じ、何を考えるのか。

傾向と対策が通じず、理屈だけでも乗り越えられないのがキャリア甲子園です。その筋書きのない過酷な戦いの中であなたが何を感じて何を得たのか。参加者の皆さんは改めて考えてみて欲しいなと思います。

キャリア甲子園2018にご参加いただいたすべての皆様、本当にありがとうございました。またお会いできるのを楽しみにしております。
(MY FUTURE CAMPUS 責任者 羽田 啓一郎)

キャリア甲子園2018決勝大会動画

キャリア甲子園2018大会結果

プレエントリー数:4,318名
企画書提出チーム数:903チーム
総合優勝:ZOZOテクノロジーズ代表 LUNCH PACKS(海陽中等教育学校)
審査員特別賞:バイエル代表 EVEREST(聖光学院高等学校)
ニコニコ視聴者賞:JAL代表 ナイストゥミートゥー(駒場東邦高等学校)

全参加者在籍高校一覧(地域内あいうえお順)

■北海道・東北
石巻高等学校,札幌光星高等学校,札幌新陽高等学校,札幌静修高等学校,札幌日本大学高等学校,仙台白百合学園高等学校,青陵中等教育学校,仙台第一高等学校,日本大学東北高等学校,福岡高等学校,北海高等学校,本荘高等学校,立命館慶祥高等学校

■関東
浅野高等学校,伊志田高等学校,市川高等学校,茨城工業高等専門学校,宇都宮女子高等学校,荏田高等学校,江戸川学園取手高等学校,桜蔭高等学校,大妻高等学校,お茶の水女子大学附属高等学校,追浜高等学校,海城高等学校,開成高等学校,開智高等学校,かえつ有明高等学校,鹿島学園高等学校MSG相模原キャンパス,神奈川大学附属高等学校,北鎌倉女子学園高等学校,吉祥女子高等学校,暁星高等学校,国立高等学校,公文国際学園,クラーク記念国際高等学校さいたまキャンパス,ぐんま国際アカデミー高等部,慶應義塾高等学校,慶應義塾湘南藤沢高等部,攻玉社高等学校,香蘭女学校,国際基督教大学高等学校,駒場東邦高等学校,坂戸高等学校,佐野日本大学高等学校,渋谷教育学園渋谷高等学校,渋谷教育学園幕張高等学校,淑徳巣鴨高等学校,淑徳与野高等学校,湘南白百合学園高等学校,昭和女子大学附属昭和高等学校,女子学院高等学校,白百合学園高等学校,逗子開成高等学校,聖学院高等学校,聖光学院高等学校,成城学園高等学校,聖心女子学院高等科,瀬谷高等学校,専修大学附属高等学校,洗足学園高等学校,創価高等学校,竹園高等学校,立川高等学校,玉川学園高等部,玉川聖学院高等部,千葉明徳高等学校,中央大学杉並高等学校,筑波大学附属駒場高等学校,つばさ総合高等学校,桐蔭学園高等学校,東京学芸大学附属国際中等教育学校,東京家政大学附属女子高等学校,東京大学教育学部附属中等教育学校,東京電機大学高等学校,豊島岡女子学園高等学校,並木中等教育学校,滑川総合高等学校,西高等学校,秦野高等学校,東高等学校,広尾学園高等学校,藤沢翔陵高等学校,富士見高等学校,船橋東高等学校,本郷高等学校,三田国際学園高等学校,明星学園高等学校,八千代松陰高等学校,横浜サイエンスフロンティア高等学校,横浜商業高等学校,早稲田大学高等学院

■関西
赤穂高等学校,畝傍高等学校,大阪高等学校,大阪学芸中等教育学校,大阪教育大学附属高等学校天王寺校舎,大阪女学院高等学校,大阪星光学院高等学校,木津高等学校,きのくに国際高等専修学校,京都産業大学附属高等学校,京都成章高等学校,京都明徳高等学校,神戸女学院高等学部,神戸星城高等学校,神戸大学附属中等教育学校,向陽高等学校,三田学園高等学校,四條畷学園高等学校,淳心学院高等学校,清風南海高等学校,智辯学園奈良カレッジ高等部,帝塚山高等学校,同志社国際高等学校,灘高等学校,初芝橋本高等学校,姫路西高等学校,姫路東高等学校,報徳学園高等学校,桃山学院高等学校,立命館宇治高等学校,立命館守山高等学校

■東海
宇治山田商業高等学校,桜花学園高等学校,海陽中等教育高等学校,加藤学園暁秀高等学校,可児高等学校,クラーク記念国際高等学校岐阜駅前キャンパス,クラーク記念国際高等学校静岡キャンパス,クラーク記念国際高等学校豊田キャンパス,星陵高等学校,滝高等学校,富田高等学校,豊田西高等学校,韮山高等学校,半田商業高等学校

■甲信越
高田高等学校,松本秀峰中等教育学校

■北陸
魚津工業高等学校,金沢高等学校,金沢泉丘高等学校,金沢二水高等学校,富山中部高等学校,藤島高等学校

■中国・四国
済美高等学校,武田高等学校,広島学院高等学校,広島大学附属高等学校,福山暁の星女子高等学校,松山東高等学校

■九州・沖縄
小城高等学校,真和高等学校,福岡魁誠高等学校,宮崎大宮高等学校,宮崎商業高等学校,八代白百合学園高等学校,れいめい高等学校

■海外・その他
N高等学校,Epsom College In Malaysia

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